「何十社とエントリーしても全滅」「他社からは紹介があるのにアデコだけ案内がない」——そんな状況に直面すると、「年齢が理由?」という疑問や不信感を抱くのは当然のことです。特にアラフィフ世代の方が、経験もスキルも十分にあるのに紹介が受けられない場合、その背景や対策を冷静に見直すことが重要です。
派遣会社が「直近の経験」にこだわる理由
派遣先企業は、即戦力を求めている場合が多く、求人票には「直近で一般事務の経験がある方」などと具体的に条件を記載していることがあります。これは「即日で稼働してほしい」「社内で研修の時間が取れない」という事情が背景にあります。
つまり「できるかどうか」ではなく、「すぐに慣れて成果を出せるか」が重視されているのです。特に大手企業の案件ほど、経験要件に厳密である傾向があります。
年齢は影響しているのか?
建前上、年齢で不採用にすることは「年齢差別」となりますが、現実には職場の年齢構成や社風などが考慮されていることも否定できません。たとえば「若い職場で馴染みやすい方がいい」と企業が考えると、間接的に年齢が紹介のハードルになる場合があります。
ただし、他の派遣会社からは紹介があるという事実があるなら、アデコの営業担当とのマッチングや方針が合っていないだけとも考えられます。
派遣会社による対応の違い
派遣会社ごとに企業とのパイプや紹介スタイルに違いがあります。例えば。
- アデコ:大手企業案件が多く、一定のスキル・条件を満たすことが前提になりやすい
- 他社(例:パソナ、リクルートスタッフィングなど):中小企業案件もあり、マッチングに柔軟性がある
そのため、「アデコは厳しい」と感じたら、他社をメインに活動する戦略も現実的です。特に金融経験が豊富な方であれば、専門職系に強い派遣会社の利用もおすすめです。
アラフィフ世代の強みと効果的なアピール法
アラフィフ世代の最大の強みは「安定感」と「社会人マナーの確かさ」です。この強みを活かして、応募書類や面談で以下のようにアピールしましょう。
●「ブランクがあっても即戦力になれる理由」
→ 銀行での事務処理経験が豊富で、正確性・スピード・顧客対応力が備わっていることを強調
●「職場に馴染む柔軟性」
→ 様々な人と仕事をしてきた中で、適応力があることやサポート役にも回れる強みを伝える
不快な対応を受けた場合の対処法
派遣会社の対応が「不快」「バカにされたように感じた」場合は、担当者を変えてもらうか、思い切って別の派遣会社に切り替えるのも手です。無理に我慢する必要はありません。人によって相性があるため、「あなたに合う派遣会社」を見つける方が効率的です。
また、アデコの営業担当に再確認を求める際には、「金融経験を活かした事務案件」や「新しい業務にも積極的に取り組む意思がある」ことを明確に伝えたうえで、紹介の可能性がある案件が本当にないのかを尋ねることも効果的です。
まとめ
アラフィフ世代でも派遣で活躍することは十分可能です。紹介がない背景には、派遣先企業のニーズや担当者との相性の問題があるかもしれません。重要なのは、自分に合った派遣会社・案件を見つけること。年齢や過去の職歴に引け目を感じず、自信をもってスキルと強みをアピールしながら、新たな活躍の場を探していきましょう。