弥生会計を使っている企業の中には、部門別での管理を希望するケースが多いです。しかし、ベーシックプランでは部門別設定が可能かどうか、公式な情報が見つかりにくいため、よく調べる必要があります。この記事では、弥生会計のベーシックプランにおける部門別設定の可否と、その代替方法について解説します。
1. 弥生会計ベーシックプランとは?
弥生会計のベーシックプランは、小規模な企業や個人事業主向けの会計ソフトウェアです。基本的な会計業務を簡単に処理できるようになっており、仕訳入力や帳簿作成、決算書作成などの機能が搭載されています。ユーザーが最も利用しやすい形に設計されており、操作がシンプルで、会計初心者でも使いやすい点が特徴です。
しかし、業務規模が大きくなるにつれて、部門別管理や複数の部署の経費管理など、さらに詳細な機能が求められることもあります。そこで、ベーシックプランに部門別設定ができるのか、具体的な機能を見てみましょう。
2. ベーシックプランでは部門別設定はできない
残念ながら、弥生会計のベーシックプランでは、部門別の設定はできません。部門別管理を行いたい場合には、弥生会計のスタンダードプランやプロフェッショナルプランなど、より上位のプランにアップグレードする必要があります。
スタンダードプランやプロフェッショナルプランでは、部門別に仕訳を入力したり、部門ごとの収支を分けて管理する機能が提供されています。これにより、複数の部署や事業部門を持つ企業でも、各部門ごとの経理データを把握しやすくなります。
3. ベーシックプランで部門別管理を行う方法
ベーシックプランで部門別管理を行うための直接的な方法は提供されていませんが、工夫すれば代替案を利用することが可能です。
例えば、仕訳入力時に「部門コード」を任意で入力して、後で部門ごとの集計を行う方法です。これにより、部門別のデータを自分で集計し、簡易的に管理することができます。ただし、この方法では、スタンダードプランやプロフェッショナルプランのように自動で集計・分割されるわけではないため、手作業で集計する手間がかかります。
4. 部門別管理が必要な場合は上位プランの導入を検討
部門別管理が必要不可欠であり、業務の効率化を図りたい場合は、弥生会計の上位プランにアップグレードすることを検討するのが賢明です。スタンダードプランやプロフェッショナルプランには、部門別仕訳や部門別収支報告書を作成する機能が搭載されており、これにより日々の業務が大幅にスムーズになります。
また、上位プランには、複数のユーザーが同時にアクセスして操作できる機能や、より高度なレポート機能も含まれています。これにより、複雑な業務でも一元管理が可能となり、会社全体の会計作業が効率化されます。
5. まとめ:部門別管理が必要なら上位プランを検討
弥生会計のベーシックプランでは部門別の設定はできませんが、代替的な方法を活用することで簡易的に管理することは可能です。しかし、業務が複雑化し、より詳細な部門別管理が求められる場合は、スタンダードプランやプロフェッショナルプランへのアップグレードを検討することをおすすめします。
上位プランには、部門別仕訳や自動集計機能が搭載されており、効率的に会計業務をこなすための強力なツールとなります。どのプランが自社のニーズに合っているかを検討し、最適な選択をしましょう。