派遣社員として働きながら「この職場で長く働きたい」と思うことはよくあります。特に、登録型派遣で3年経過が近づくと「この先も働けるのか?」「無期雇用派遣に切り替えるべきか?」という選択に迫られるケースもあります。
この記事では、無期雇用派遣の仕組みやメリット・デメリット、そしてご自身で考えたプランの実現性や注意点について、わかりやすく解説します。
無期雇用派遣とは?登録型派遣との違いをおさらい
登録型派遣:案件ごとに契約があり、契約終了後は一旦契約解除される仕組み。
無期雇用派遣:派遣元と“期間の定めのない雇用契約”を結び、たとえ派遣先が終了しても給与が支払われるスタイル。
つまり、無期雇用派遣は正社員に近い安定性がある一方で、「派遣先を自分で選びにくくなる」「待機中も別の現場に行かされるリスク」がある点が特徴です。
あなたのプランは可能?現実的な視点から解説
あなたの考えは以下の通り。
- ① 今の派遣元と無期雇用契約を結ぶ
- ② 今の派遣先で継続勤務する
- ③ 派遣先業務終了と同時に自己都合退職
- ④ その後、別の派遣会社で登録型派遣に戻る
このプラン自体は実現可能ですが、いくつかの“落とし穴”もあるため、以下に詳しく解説します。
注意点1:無期雇用派遣は“勤務地指定の自由度”が下がる
無期雇用派遣になると、派遣元の指示で別の現場に行く義務が発生します。法律上、派遣元が「通勤可能な範囲での配置転換」を命じることができ、断り続けると契約違反で懲戒・解雇の対象になることも。
つまり「希望の派遣先だけに行きたい」人にとっては、登録型派遣の方が相性が良いケースもあるということです。
注意点2:退職のタイミングで“自己都合扱い”になるリスク
無期雇用派遣から退職する際は、通常の就業先終了ではなく、「自己都合退職」扱いになることが多いです。
失業保険を受給する場合も、自己都合では3か月の給付制限があるため、金銭的な準備も必要です。退職の理由が「次の就業先を紹介されたが断った」場合でも、形式的には自己都合とされることが多いので要注意です。
注意点3:派遣先での契約更新が前提になる
無期雇用であっても、現在の派遣先が更新を希望しなければ、派遣元から別の現場を紹介される流れになります。
希望通り「今の職場に長くいる」ためには、派遣先が継続契約に前向きかどうかも確認しておくと安心です。場合によっては、派遣先企業へ直接雇用の打診をするのも一つの方法です。
希望を叶えるには?おすすめの働き方選択肢
あなたのように「職場とのマッチング重視」かつ「自分で選んだ企業で働きたい」方には、以下の選択肢も検討の余地があります。
- ① 登録型派遣で案件ごとに選択(自由度重視)
- ② 無期雇用派遣を選びつつ、条件提示の交渉を行う
- ③ 紹介予定派遣や直雇用転職へのステップアップ
中には「条件付き無期雇用(勤務地・職種を限定した契約)」に対応してくれる派遣会社もあるため、事前に相談してみるのがおすすめです。
まとめ:無期雇用派遣は安定性と自由度の“バランス”がカギ
今回のように、「今の派遣先が好き」「ミスマッチを避けたい」という理由で無期雇用派遣を検討する方は少なくありません。ただし、働き方の自由度を保ちたい方にとっては慎重に判断が必要です。
・無期雇用の契約条件をよく確認する
・将来の退職時の扱い(自己都合かどうか)を把握する
・派遣先継続の見通しも確認しておく
これらを踏まえて、「自分に合った派遣スタイル」を選択することが、後悔のないキャリア設計につながります。