経営や会計において、過去の売上データを把握することは非常に重要です。特に「前年同月比」などの指標を元に、昨年度の売上(月商)を算出する場面も少なくありません。この記事では、前年比から過去の月商を逆算する方法をわかりやすく解説し、実務での活用方法も紹介します。
前年比の意味と計算の基本
「前年比110%」という表現は、前年の売上より10%増加したことを意味します。つまり、今年の売上が前年の1.1倍になったということです。
この関係を数式で表すと以下のようになります。
今年の売上 = 前年の売上 × 前年比(%)
逆に、前年の売上を求めたい場合にはこの式を次のように変形します。
前年の売上 = 今年の売上 ÷ 前年比(%)
具体例:2025年3月の売上から2024年3月の月商を計算する
たとえば、次のような情報があったとします。
- 2025年3月の月商(今年):3,000万円
- 前年比:110%
この場合、2024年3月の月商(前年)を計算するには。
3,000万円 ÷ 1.10 = 約2,727万円
したがって、2024年3月の月商は約2,727万円となります。
割合の扱い方に注意しよう
よくあるミスは、「110%」を「110」とそのまま使ってしまうことです。計算式においては、割合は必ず小数に変換(÷100)して使いましょう。
つまり、「前年比120%」→「1.20」、「前年比85%」→「0.85」として式に当てはめる必要があります。
前年売上を出す際の実務での使い道
前年の月商を算出することは、さまざまな場面で役立ちます。たとえば。
- 来期の売上予測を立てるとき
- 投資家や銀行に提出する資料作成時
- 補助金・助成金申請の際の売上実績の根拠
過去の月商を正確に把握しておくことは、経営判断をスムーズにするための基礎データとなります。
前年比だけでは不十分な場合も
前年比から月商を逆算するのは便利な方法ですが、その数値の元となる計算根拠が正確であるかも重要です。できる限り会計帳簿や売上台帳と照らし合わせることで、数字の信頼性を高めましょう。
また、単月ではなく年間通算での前年比を示すケースもあるため、その点も確認が必要です。
まとめ
前年比の情報があれば、過去の月商を逆算することが可能です。今回紹介した計算式を使えば、「今年の売上 ÷ 前年比(%)」で簡単に導き出せます。
ただし、数値の信頼性や前提条件にも注意しながら、正確な過去データを活用して経営に役立てていきましょう。