SES(システムエンジニアリングサービス)として勤務を始めて3ヶ月目の方から、みなし残業と月給に関する質問が寄せられています。特に、みなし残業の30時間分が給与にどのように影響するのか、また、最低賃金を下回ることになるのかという点に関しては疑問が多いでしょう。この記事では、SES業界における給与体系やみなし残業の考え方について詳しく解説し、給与が最低賃金を下回るかどうかについても説明します。
1. みなし残業とは?
みなし残業とは、あらかじめ労働契約で定められた残業時間を給与に含める形で支給する制度です。例えば、月給20万円でみなし残業30時間と定められている場合、実際に30時間残業をしていなくても、その残業分は給与に含まれます。
これは、残業時間を予測し、給与に組み込んで支払うため、実際の残業時間が多くても少なくても、一定額の残業代が支払われる仕組みです。しかし、みなし残業がどれくらい適切に設定されているのか、その額が妥当かどうかは重要なチェックポイントとなります。
2. みなし残業30時間と最低賃金の関係
質問にあるように、給与が20万円でみなし残業30時間が含まれている場合、最低賃金を下回るのではないかという疑問が出てきます。計算式で示されたように、実際の時給を計算すると、1,053円となり、東京都の最低賃金(1,163円)を下回る可能性があります。
この場合、みなし残業の時間分を含めた給与が最低賃金を下回ると、法律上問題が生じる可能性があります。実際には、みなし残業に含まれる時間外労働は、1.25倍の割増賃金が支払われることが多いですが、それでも最低賃金を下回ることは適切ではありません。企業側が給与や残業の計算方法を適正に行っているかを確認することが重要です。
3. SES業界の給与体系とその実態
SES業界では、契約によって労働条件が大きく異なるため、給与体系もさまざまです。企業によっては、基本給に加えてみなし残業が含まれており、その分が給与に組み込まれて支払われることが一般的です。
ただし、みなし残業が多く設定されている場合、実際に残業をしていなくてもその分の賃金が支払われるため、結果的に時間外労働の負担が軽減されることもあります。しかし、みなし残業の時間が過大である場合、実際に発生した残業代と差が生じ、給与体系の見直しが必要なケースもあります。
4. 最低賃金と労働契約の見直し
最低賃金を下回る給与が支払われている場合、その契約は違法となります。実際の労働時間に基づいた給与を支払うことが法律で義務付けられており、企業はその基準を守る必要があります。
もし、給与が最低賃金を下回っていると感じた場合、契約内容を見直し、労働基準監督署に相談することが考えられます。また、企業の人事部門に対しても、給与やみなし残業の適正について確認を求めることができます。
5. まとめ:SES業界の給与とみなし残業についての注意点
SES業界での給与体系やみなし残業の考え方には注意が必要です。特に、みなし残業が給与に組み込まれている場合、その金額が最低賃金を下回らないかどうかを確認することが重要です。適正な給与計算を行っている企業かどうかを見極め、疑問があれば早期に確認を行うことが必要です。
また、SES業界の給与体系は企業によって異なるため、求人票に記載された条件が実際の労働条件と一致しているかどうかをしっかり確認し、自分にとって納得できる労働環境を選ぶことが大切です。