自治会の会計担当として、区長から「四半期決算をして」と言われることがありますが、特に規模が小さな自治会では、どのように進めるべきか悩むことが多いです。ここでは、シンプルで実践的な四半期決算の方法を紹介します。複雑な科目別の明細は必要なく、基本的な流れを押さえて簡単に実施できる方法を解説します。
1. 四半期決算の基本的な流れ
四半期決算とは、一定期間ごとに自治会の収支を確認し、報告するものです。主に収入と支出の合計を出し、予算と照らし合わせて差異を確認する作業になります。自治会では、詳細な科目別の分け方は求められないことが多いため、シンプルに収支をまとめる方法で問題ありません。
まず、収入と支出の項目を把握し、四半期ごとの合計を出します。次に、予算との差異を確認し、必要に応じて調整を行う流れになります。
2. 必要な項目とシンプルな報告方法
四半期決算で必要な主な項目は、収入、支出、残高の3つです。収入と支出に関しては、簡単な項目ごとに合計を出し、残高は前回の期からの繰越を加味して計算します。報告方法も簡単で構いません。例えば、次のような表形式でまとめることができます。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
収入 | xx,xxx円 | 年会費、寄付金など |
支出 | xx,xxx円 | 施設費、イベント費など |
残高 | xx,xxx円 | 前回繰越+収入-支出 |
3. 予算との照合
四半期決算の際は、収支が予算通りになっているか確認することが重要です。予算より支出が多かったり、収入が少なかった場合、どのような原因があるかを明確にし、次回の予算編成に役立てることができます。シンプルに予算と実績を比較するだけで、自治会の財務状況を把握することができます。
予算通りに進んでいない場合は、今後の支出計画を見直すか、収入を増やすための方策を考える必要があります。
4. レポートの提出と報告
四半期決算が完了したら、区長や役員に報告します。報告の際は、シンプルでわかりやすい資料を作成し、特に問題がなければ承認を得るだけで十分です。もし予算に対して大きな差異がある場合や、次回の予算案を変更したい場合には、その理由を詳しく説明することが求められる場合もあります。
報告書は、収支が一目で分かるように、簡単な表形式でまとめることをおすすめします。
5. まとめ:シンプルな四半期決算の進め方
自治会の四半期決算は、細かい科目別の分類を行わずに、収支の合計をシンプルにまとめることで十分です。重要なのは、収入と支出をしっかりと把握し、予算と照らし合わせて確認することです。自治会の規模や運営内容に応じて、柔軟に進めることができますので、過度に複雑に考えず、シンプルに進めていきましょう。
四半期決算の経験を積むことで、会計管理がスムーズになり、今後の運営に役立つこと間違いなしです。